片側顔面けいれん

疾患概要

顔面神経が頭蓋骨(脳)の中で、脳の微小な動脈血管に圧迫されることで起こります。通常は、顔面の左右どちらか一方(左側が多い)の瞼のけいれんや頬のけいれんが起きるようになります。疲労による瞼のけいれん(ミオキミア)との区別が必要なことがあります。頭部MRI検査で顔面神経が脳の微小血管(後下小脳動脈など)と接していないか、動脈が顔面神経を圧迫していないかなどを調べます。治療は、根治的には脳神経外科で頭の骨に小さな穴を開けて手術をします。別な治療法としてボツリヌス療法があり、ボツリヌス毒素(商品名:ボトックス)をけいれんの起こる眼輪筋や頬筋に直接注射してけいれんを止める治療法です。ただし、効果は永続的ではなく、3から6カ月程度で効果が薄れてしまい、追加の注射が必要になります。

対象の診療科