ページ内のコンテンツ一覧

管理者ごあいさつ

管理者ごあいさつ

 当院ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 令和5年度が始まり、コロナが感染症法上の五類になったこの時期に、現在ならびに今後の当院の取り組みを中心に述べさせていただきます。

 女性乳腺外科医、女性看護師による「女性乳腺外科」外来は、第2、第4水曜日に午前・午後診療しております。4月からは、乳房X線撮影(マンモグラフィー)担当を女性技師としております。乳腺に関して心配事があれば、紹介状をお持ちの上、受診していただければと思います。

 循環器内科においては、20214月から院内に心不全チームを立ち上げ活動しています。連携システム「ハートノート」のテキストを用いて生活指導等を行い、外来経過観察に使用するとともに当該患者さんの生活の質の向上に寄与します。慢性心不全患者さんは、今後、急増すると言われており、このような先駆的な医療にも積極的に取り組んでおります。一方、虚血性心疾患に対するカテーテル治療は件数が着実に増加し、当院の基幹医療の一つとなっております。

 泌尿器科領域については、新規の治療を開始しました。前立腺肥大症に対する高温水蒸気による手術療法です。これまでの治療法に比較し、入院日数を減らすことが可能、合併症の発生率が少ない、術後の疼痛が少ない、という特徴を有します。年齢制限もありません。泌尿器科では、これまで通りのがん治療、BioJetを用いた正確な前立腺生検法など、新しい医療に積極的に取り組んでいます。

 関節外科では、再生医療を実施しております。切らない変形性膝関節症の治療です。膝関節内に一回注射するだけですが、大多数の患者さんの膝関節痛が非常に軽減されています。担当医師と十分相談の上、治療を受けていただければ幸いです。

 消化器疾患については、消化器内科による内視鏡手術、消化器外科では、内視鏡外科手術を積極的に導入、臍部のみの切開で行う腹腔鏡下単孔式手術を導入し、身体的負担の少ない患者さんに優しい手術治療を提供しています。内視鏡検査についてはより多くの患者さんに検査を受けていただけるよう、日々の検査件数増加を検討中です。

 昨年末にX線カテーテル検査機器を更新しました。急性脳血管障害、虚血性心疾患に対し、より精緻な診断、迅速な治療が可能となりました。

 脳卒中に対する治療、慢性腎不全に対する透析治療はこれまでも多くの患者さんに実施させていただきました。その治療数は年々増加しております。

 当院は、196312月、市立武山病院として開設され、約60年間、地域の基幹病院としての役割を担ってまいりました。20104月以降は公益社団法人地域医療振興協会が指定管理する病院となりました。これからも三浦半島西部地区を中心とした基幹病院として存続し、今後も急性期医療を中心とした高度な医療を提供します。皆様方が必要な時により安心して医療が受けられる病院を目指します。

 当院の理念は「ありがとう」です。

「ありがとう」

 患者さん・ご家族からありがとうと言っていただける病院に。

 職員同士が笑顔でありがとうと言い合える病院に。

 

今後ともご指導ご鞭撻ならびにご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2023年5月吉日 

管理者 関戸 仁

病院長ごあいさつ

管理者ごあいさつ

私は医学部を卒業後、主に救急医療、特に循環器救急医療を中心に診療を行って参りました。

救急医療では短時間に簡潔に得た情報と検査所見から病態を推測し的確な診療を行うことが求められます。結果として速やかな症状や病像の改善が認められることが多い一方で、大動脈解離や心原性ショックを合併した心筋梗塞など十分な対応が出来ないうちに死に至る重症例も少なからず経験します。救急患者ではその発症直前まで無症状であったにもかかわらず突然に病態が悪化するなどその病像の変化に対する準備が出来ていないことも多々見られます。

当院としてはこのような患者および患者サイドに我々は求められる最大限に高度な医療を提供するとともに精神的ケアも行うことで全人的な医療を行うことを目指しています。

2022年9月吉日

病院長 木村 一雄