department診療科・部門のご案内

麻酔科

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診療科概要

当院麻酔科の主たる業務は手術麻酔です。ICU専従はしておりません。緩和医療チームに所属しております。当院にペインクリニック外来はありません。スタッフは2名、ウィークデイは17時までは非常勤麻酔科医師1名の3人体制です。

当科の特徴

当科は、課題解決の意味もあり、モニターの活用が他施設に比して比較的積極的といえます。筋弛緩モニターTOFcuff の装備充実は大学にも劣りません。麻酔器も環境汚染を考慮し、低流量用上位機種が2台導入されており、酸素取り込み量二酸化炭素排出量を常時モニターするため、呼吸循環管理に加え、代謝管理もどこよりも正確に行えていると思われます。オリジナルのステレオ聴診器(手作りです)は分離肺換気で重宝しております。
また、当手術室では非常勤の先生も含め挿管のプロフェッショナル達が100%マックグラスで気管挿管を実施しており、挿管困難は忘れてはならないものの、過去の脅威として忘れ去られようとしています。救急救命士の気管挿管実習30症例が古い喉頭鏡に指定されていることについて、コロナ禍も相まって、30症例実習受け入れ拒否の消極的改善要求を続けさせていただくことで社会的責任を果たしていく所存となっております。
臨床研修医の先生方に用意した、αとβ昇圧薬、晶質液と膠質液、人工呼吸器といった科内資料が充実しております。針の構造(側溝と側孔)から動静脈穿刺法を科学的に解説した資料とその説明には、1年目の研修医によれば「4月に聞きたかった」といった声が続出しております。

主な対象疾患・診療内容

対象疾患は当院の手術関連診療科の手術症例全てを対象としております。主なものは、四肢の骨折、関節疾患、脊椎疾患、尿管結石、前立腺全摘術、鼠径ヘルニア、乳癌、虫垂炎、急性胆嚢炎、胃癌、イレウス、膵癌、脳動脈瘤(クリッピング、コイル塞栓術)等です。2022年度までは帝王切開にも対応しておりました。対象年齢は新生児を除き、小児から100歳を超える患者さんです。三浦半島は高齢化では日本の最先端の範疇にあり、左室駆出率(EF)が40%を下回る、或いは大動脈弁口面積(AVA)が1.0cm2を下回るといった症例が増えてまいりました。これらの症例には主治医、循環器内科と密に相談して適応であればフロートラック等を補助として慎重に対応しております。
診療内容は主として手術麻酔です。術前術後の周麻酔期管理を通じて安全な麻酔の提供に努めております。その上で鎮痛には全身麻酔に加えて、硬膜外麻酔やオピオイド、TAP等の伝達麻酔、時に、神経ブロック等を施行しております。術後の悪心嘔吐(PONV)にはオンダンセトロンやデキサートを使用し、吸入全身麻酔ではなくPONVの少ない全身静脈麻酔で管理したりしております。
 救急外来やICU等での挿管困難に対応し(走っていきます)、人工呼吸器の設定等をしております。

診療実績

麻酔科管理症例数は、1,120症例(2021年度)、1,103症例(2020年度)、1,422症例(2019年度)でした。うち脳外科22症例、帝王切開1症例、100歳以上が6症例(増加)、危機的偶発症例は0でした。臨床研修医の受け入れは5名、救急救命士の受け入れはビデオ喉頭鏡(AWS)の実習5名でした。コロナ禍の影響、術前合併症の重症化、麻酔科医確保等が課題となっております。

医療関係者の方へ

夜間・土日・休日の緊急手術であっても、迅速に対応しております。しかし、ウィークデイの月曜日水曜日の夜間を除きます。月水が休日の時は対応しております。麻酔科医確保までもう少しお待ちください。ペイン外来はありません。三浦半島相模湾側地域の中核病院として、教育・研究に注力しつつ、安全で良質な医療を市民に提供できるように務めてまいります。

スタッフ紹介

北村 俊治

顧問

北村 俊治

専門分野 麻酔
資格

日本専門医機構専門医

日本麻酔科学会認定医

麻酔科標榜医

臨床研修指導医

日本医師会認定産業医

野瀬 浩文

診療部長

野瀬 浩文

専門分野 麻酔
資格
  • 日本麻酔科学会専門医・指導医
  • 麻酔科標榜医
  • 臨床研修指導医