department臨床検査技術科

部門概要

検査室では患者さんから採取した検体(血液、尿、便など)を用い病気の診断につなげるために、また治療の効果や病状を判断するためにさまざまな検査を実施しています。また直接患者さんと対面し、心電図や超音波検査、呼吸機能などの検査もおこなっています。輸血をするための検査も検査室が担当しています。

私ども臨床検査技師一同、「思いやりの心と質の高い技術力をもった医療を提供する」ことを理念とし日々業務を行っています。

検体検査部門(西棟2階・中棟1階)

生化学検査室

血液中に含まれる酵素、糖・糖関連、電解質、蛋白・含窒素、脂質などの項目(全部で約40項目)を最短約30分で結果報告しています。それぞれの項目は臓器に特異なものから全身に分布しているものまで病態を知るために必要となっています。主要項目は日本臨床検査技師会より普及活動されている共用基準範囲を使用して、多くの健常人から集めたデータと比較して異常を発見できるように取り組んでいます。検体は血液のほかに尿、髄液、胸・腹水なども測定しています。

主な検査項目
酵素 アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、アラニンアミノトランスフェラーゼ、乳酸脱水素酵素
糖・糖関連 グルコース、ヘモグロビンA1c
電解質 ナトリウム、カリウム、クロール
蛋白・含窒素 総蛋白、アルブミン、尿素窒素
脂質 総コレステロール、中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロール

血液検体(遠心後)と尿検体

生化学分析装置

生化学(A1c)分析装置

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免疫検査室

血液中に含まれるホルモン・腫瘍マーカー・感染症マーカーなど様々な項目を検査しています。それぞれの項目は、甲状腺機能・心筋機能の把握や、悪性新生物の発見に有用な検査です。当検査室では、主に抗原抗体反応を用いる自動分析装置を導入する事により、正確・迅速な検査結果を提供しています。

主な検査項目
甲状腺機能マーカー TSH、FT3、FT4
腫瘍マーカー CEA、AFP、PSA、CA19-9
感染症マーカー HBs抗原、HCV抗体、梅毒抗体

全自動免疫分析装置

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血液・凝固検査室

血液で血球算定(数や量を調べる)をして赤血球や血色素(Hb)から貧血の程度を、白血球の多さから炎症や白血病などを把握します。また赤血球・白血球・血小板などの血液像検査に異常がないかなども検査しています。
凝固検査(出血してから血液が止まるまでの時間や機能)や、赤血球沈降速度検査(炎症反応を見る)も行っています。
骨髄穿刺液から標本を作成し、骨髄内の細胞分類や異常細胞出現の有無を顕微鏡で観察して血液疾患の診断や治療評価の補助を行っています。

主な検査項目
血球算定 赤血球数、ヘモグロビン濃度、MCV、MCH、MCHC、網赤血球数、白血球数、血小板数
血球形態 白血球分画(好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球)
凝固検査 PT、APTT、Fib、FDP、Dダイマー、SF
骨髄検査 細胞数、細胞形態、特殊染色など
体腔液細胞数 胸水、腹水など
赤血球沈降速度

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一般検査室(中棟1階)

一般検査部門では主に尿や便の検査を行っています。

尿の検査

<尿定性検査>専用の試験紙を用いて、尿中に糖やタンパクなどが出ていないかを検査しています。当院では自動分析機を使用しています。

便潜血検査

便中に含まれる血液成分(ヘモグロビン)を測定し、大腸癌のスクリーニングを行っています。

穿刺液検査

髄液・PD排液の外観(色調・混濁など)の確認や、顕微鏡を用いて細胞数の測定や異常な細胞や細菌等が出ていないか観察します。

迅速検査

髄液・尿中肺炎球菌莢膜抗原・尿中レジオネラ・hCGテスト・特定薬物スクリーニング検査を行っています。

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輸血検査室

輸血検査室では血液から血液型を調べたり、安全に輸血を実施するために患者さんの血液と輸血用血液製剤が適合するかを検査しています。また、血液センターから取り寄せた血液製剤や自己血輸血の管理・保管も行っています。

血液型検査

血液型は大きく、A型、B型、AB型、O型に分けられますが、この血液型を調べる検査です。またRh型や、赤血球に対する抗体(不規則抗体)なども検査しています。

交差適合試験

輸血は、出血や貧血によって体の組織に酸素を運べなくなった場合などに行います。その為に、患者自身の血液と適合する血液を安全に輸血するための検査です。

自己血輸血

手術の際、献血された他人の血液を輸血するのではなく、自分の血液を予め採って おき輸血することです。ウイルスなどの感染や、血液不一致による副作用などを防ぐことができます。しかし、誰もが自己血輸血で出来るわけではなく、必要な条件が満たされていなければなりません。

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細菌検査室

細菌検査室は身体から採取されたあらゆる検査材料(喀痰、尿、便、血液など)から、感染症の原因と考えられる微生物を見つけ出し、さらに検出された微生物に対して有効な抗菌薬は何かを調べる業務を行っています。
また院内感染対策上重要な微生物である多剤耐性菌(MRSA、VRE、ESBL産生菌、MDRPなど)や結核菌などを早期に発見することにより院内の感染防止にも努めています。
感染対策チーム(ICT)、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)に参加しています。

注)当院の細菌検査は主に外注、一部院内で実施しております(2022年8月現在)

(1)塗抹鏡検

検査材料に染色(グラム染色など)を行い、顕微鏡を使用して観察する検査法になります。
直接検査材料を顕微鏡下にて観察することにより、感染症の原因と考えられる微生物を特定します。また白血球などの炎症所見や扁平上皮の有無により、観察された微生物が感染症を起こしている原因菌いわゆる起因菌なのか、それとも身体に常在している常在菌いわゆる定着菌なのかを判定することができます。
塗抹鏡検は迅速性に優れ、数分で検査を行うことができます。

グラム染色(×1000)

検査材料:喀痰
肺炎球菌(紫色の双球菌)とモラクセラ・カタラーリス(ピンク色の球菌)
丸く大きな細胞は白血球

グラム染色(×1000)

検査材料:尿
大腸菌(ピンク色の桿菌)
丸く大きな細胞は白血球

チール・ネルゼン染色(×1000)

検査材料:喀痰
結核菌群(ピンク色の桿菌)

(2)培養同定

寒天培地に検査材料を塗布し、24時間以上培養することにより微生物の集落(コロニー)を形成させます。発育したコロニーの見た目、匂いなどから菌種を推定し、さらに菌特有の生化学的性状を調べることにより菌種名を確定します。
同定検査には分析装置や確認培地(試験管培地)など様々な方法があり、推定される菌種に応じて使い分けています。

肺炎球菌
24時間培養後のコロニー(左図)とオプトヒン試験(右図)

大腸菌
確認培地を使用した同定検査、培地の色の変化を見て菌種を同定します。

(3)薬剤感受性

発育した微生物がどの抗菌薬が有効かを調べます。薬剤感受性を調べることによって耐性菌の有無が分かります。
当院では分析装置を用いて検査を行っています。

(4)血液培養

血液培養とは、採取した血液を液体培地の入ったボトルに入れて、数日間培養する検査です。

陽性ボトル(微生物の発育を認める)が検出された場合、陽性ボトルを装置から抜き取り、判定結果の確認のために微生物の染色、分離培養および同定・感受性を行います(下図)。

重症感染症の1つである「菌血症(本来無菌状態である血液に、微生物が侵入した状態)」の原因菌を発見し早期に治療することにより、患者さんの予後改善に努めます。また治療にかかる日数や不要な抗菌薬を削減することによる医療コストの低減も期待できます。

(5)迅速検査

CDトキシン、ノロウイルス、インフルエンザウイルス、マイコプラズマ、A群溶連菌など

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生理機能検査部門(中棟1階)

生理機能検査室では様々な機器や装置を用いて心電図検査等の循環器関連検査、各種超音波検査、脳波や筋電図等の神経生理検査、肺機能検査、耳鼻科関連の検査を行っています。患者さんの体の機能や状態を検査して病気の診断に役立てています。
臨床検査室の中で最も患者さんに接する機会の多い検査室です

生理機能検査室

心電図

心電図とは、心臓の動きを波形として記録したものです。不整脈、心筋梗塞、狭心症などの診断に有用です。

検査の方法

手首、足首および胸部に電極を付けて仰向けの状態で検査を行います。
検査時間
約5分

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負荷心電図

胸痛、動悸、息切れなどの運動によっておこる症状が心臓が原因で起こるのかを調べる検査です。一定の運動を行い、心筋の虚血の有無や、運動によって変化する不整脈を判定します。

検査の方法
検査室で用意した階段を昇り降りしてもらい、運動した直後、3分後、5分後、7分後の心電図の変化を判定をします。

検査時間
約15分

注意事項
この検査は心臓の症状が誘発される場合があります。検査中に胸痛、動悸、息切れなどの症状が出た場合は、我慢せずに検査者に申し出てください。

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OD(起立性調節障害)テスト

ODとは、思春期前後の小児に多く見られ、起立時に立ち眩み、めまい、動機、失神などが起きる自律神経障害のひとつです。

検査の方法
安静時の心電図と血圧を記録した後、心電計と血圧計をつけたまま10分間起立してもらい、起立直後と10分後の心電図と血圧を測定します。

検査時間
約15分

注意事項
検査中、気分が悪くなるなどの症状がありましたら、検査者に申し出てください。

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自律神経検査(CVR-R)

脈拍は自律神経の働きによって、吸気時で速く、呼気時に遅くなります。その変動の有無から自律神経が働いているかどうかを判定する検査です。主に糖尿病による神経障害の有無の判定に用いられます。

検査の方法
検査は安静時と深呼吸時の2回行い、それぞれ100心拍分の測定を行います。深呼吸時の測定はできるだけ息を深く吸って深く吐くように心がけてください。

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血圧脈波検査(PWV/ABI、CAVI/ABI)

PWVとは、脈が伝わる速さのことです。血管の硬さの評価ができます。
ABIとは、上腕と足首の血圧比のことで、血管のつまり具合(狭窄)がわかります。
CAVIとは、心臓から足首までの動脈の硬さを反映する指標です。

検査の方法
両腕、両足首に血圧計を巻いて、4か所の血圧を測ります。

検査時間
5~10分

注意事項
両腕、両足首を圧迫します。圧迫してはいけない部位がある場合は、検査前に申し出てください。
(動脈瘤がある方、下肢静脈血栓症のある方、透析用のシャントがある方など)

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ホルター心電図

携帯用の小型心電計を用いて、24時間の心電図を記録し、日常生活における心臓の動きを調べます。動悸の原因、息切れ、胸痛、失神の評価に有用です。当院で使用している機器は防水のため、お風呂にも入れます。

検査の方法
シールタイプの電極を貼り、固定します。機器の装着時は通常通りの生活を送ってください。24時間の主な行動記録のメモをつけていただきます。症状が出たときも同様にメモに記録していただきます。このメモは解析に重要ですのでご記入お願いいたします。

検査時間
機器の装着、説明:約10分
記録時間:24時間

注意事項
電極外れ等による未記録が生じた場合、再検査になる可能性があります。

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24時間血圧計

日常生活における血圧の変動の様子を、携帯用の血圧計を装着して24時間記録する検査です。息切れやめまいなどの体の不調が、血圧の変化によるものなのかを調べます。

検査の方法
血圧計のカフを上腕に巻き、30分ごとに自動で血圧を測定します。
24時間の主な行動記録のメモをつけていただきます。症状が出たときも同様にメモに記録していただきます。このメモは解析に重要ですのでご記入お願いいたします。

検査時間
機器の装着、説明:約10分
記録時間:24時間

注意事項
測定は自動で始まります。測定中は腕を動かさないように気を付けてください。

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トレッドミル負荷試験

トレッドミルというランニングマシンの上を走り、あえて心臓に負荷をかけ、心電図や血圧に変化が起きるかを見る検査です。安静時心電図では判定が困難な狭心症や不整脈の診断に有用です。

検査の方法
心電図の電極を胸につけ、血圧測定用のカフを腕に巻いて運動します。心臓に負荷がかかるまで運動を続けます。

検査時間
20~30分

注意事項
検査中に胸痛などの症状が出た場合はすぐに申し出てください。

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心室遅延電位(LP)

心筋に障害が起こると、正常時とは異なるゆっくりとした小さな電気信号が生じます。この電気信号を心室遅延電位といい、その有無を検査します。

検査の方法
シール電極を胸につけて仰向けで測定します。検査は脈拍250拍分を加算して記録します。

検査時間
20~30分程度

注意事項
検査中に動いてしまうと、微小電位の記録の妨げとなります。

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皮膚灌流圧検査(SPP)

皮膚灌流圧とは、皮膚表面から1〜2㎜程度の深さにある毛細血管の血流が、どのくらいの圧で流れているのかを示します。難治性潰瘍の血流評価 、下肢切断レベルの判定、虚血性潰瘍の治癒予測などに有用です。

検査方法
血圧計を検査したい箇所に巻き付け、血圧を測る時と同じ要領で測定します。

注意事項
圧迫してはいけない箇所がある場合は、検査前に申し出てください。患部にカフを巻いて圧迫する検査のため、痛みを伴う場合があります。

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肺機能検査

肺の働きを評価する検査です。

検査方法
マウスピースを口にくわえていただき、鼻をクリップでとめて口だけで呼吸します。息を大きく吸ったり吐いたりします。検査項目によってはヘリウムや酸素などのガスを使い検査します。 検査の項目は以下の5項目です

肺活量
肺にどれくらいの量の空気を吸い込めるかをみる検査です。

フローボリューム
どれだけ勢いよく一気に空気を吐き出せるかを調べる検査です。

最大換気量
換気機能全体を総合的にみるための検査です。

残気量(機能的残気量)
最大限に吐いたときに肺の中に残っている空気の量を調べる検査です。
ヘリウムと酸素の混合ガスを使用します。

肺拡散能力
肺からどれくらいの酸素が身体の中に取り込まれているかをみる検査です。
酸素、窒素、ヘリウム、一酸化炭素の4種混合ガスを使います。

検査時間
10~30分

注意事項
入れ歯をしている方はマウスピースがくわえにくい場合があります。その際は外していただくことがあります。

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脳波

脳の微弱な電気活動を頭皮上から測定する検査です。てんかんなどの発作性意識障害の鑑別に有用です。

検査の方法
ノリのようなペーストを使って、頭皮上に電極を貼り付けます。検査開始後は基本的には目を閉じていただいて、安静時の波形を記録します。 必要に応じて、過呼吸(HV)や光刺激(PS)などの賦活試験も行います。

検査時間
40~60分

注意事項
時間のかかる検査です。事前にお手洗いを済ませておいてください。
頭にペーストをつけますので、整髪剤等は使用せずに来院してください。

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末梢神経伝導速度(NCV)

神経障害の有無や程度の評価、障害部位の特定を目的として行われます。糖尿病性神経障害やギランバレー症候群などの診断に有用です。

検査の方法
目的部位の皮膚の上から電気で刺激をして、その刺激によって生じる電気活動を測定します。

検査時間
30~50分程度
注意事項
刺激を与えたとき、人によっては多少の痛みや不快感を感じることがあります。耐えられない痛みの場合は検査者に申し出てください。
手足が冷えている場合、温めてから検査を行う場合があります。

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針筋電図

痛み、しびれ、麻痺などの症状の原因がどこにあるのかを調べる検査です。

検査の方法
検査は医師が行います。筋肉に細い電極針を刺した後、筋肉に力を入れて生じる電気活動を記録します。

注意事項
筋肉に針を刺して行う検査のため、多少の痛みを伴います。

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聴性脳幹反応(ABR)

音が脳にどのような経路で伝わるかを利用し、耳から脳幹までの間の障害部位の把握に有用です。波形は本人の意思に関係なく出現するため、通常の聴力検査ができない方や、新生児でも検査を行うことができます。

検査の方法
頭に4か所電極を付けた状態で状態で寝て、ヘッドホンから出る音を聞いていただきます。

検査時間
60分程度

注意事項
検査中はリラックスした状態で行います。体が動いたり、力が入っていると検査が行えません。

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聴力検査

健診などでも行われている聴力検査は、標準純音聴力検査とよばれる基本的な検査です。ヘッドホンを耳に装着して音を聞く気導検査と、骨導端子で側頭骨を振動させて行う骨導検査があります。どの程度聞こえるかを調べる検査です。
他にもめまいやふらつきの診断に有用な「重心動揺検査」や、耳鳴りの診断に有用な「耳鳴検査」、鼓膜の動きやすさを調べる「チンパノメトリー」、言葉がどれだけ聞き取れるかを調べる「語音聴力検査」などがあります。

検査方法
ヘッドホンや骨導端子を装着し、どの程度聞こえるかを手元のボタンを利用して検査します。

検査時間15~30分

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簡易睡眠無呼吸モニタ

睡眠時の呼吸の状態や体内の酸素量を調べる検査です。睡眠時無呼吸症候群の検査に用いられます。

検査方法
来院していただき、機器の装着の仕方を説明しますので、就寝前にご自身で機器を装着していただきます。
翌朝起床時に機器を外し、病院へ機器の返却に来ていただきます。

検査時間
装着の仕方の説明:10分程度
記録時間:一晩

注意事項
機器の装着不良等により長時間の未記録が生じた場合、再検査となる可能性があります。

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超音波検査室

腹部エコー検査

肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓の大きさや形、腫瘍の有無などを調べます。

検査の方法
おなかが見えるよう洋服をまくり上げていただき、エコーゼリーを塗って検査します。

検査時間
15~20分程度

注意事項
午前予約の方は朝食を食べないでください。
午後予約の方は昼食を食べないでください。
少量のお水、お茶は飲んでいただいても大丈夫です。
お薬は通常通りお飲みください。
検査時におなかを出していただくので、ワンピースなどは避け、着脱しやすい衣服でお越しください。

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心臓エコー検査

心臓の大きさや動き具合、血液の逆流の有無などを調べます。

検査の方法
胸部にエコーゼリーを塗って検査します。そのため、上半身のみ専用の検査着に着替えをしていただきます。

検査時間
30分程度

注意事項
食事制限はありません。
上半身のみ検査着に着替えをしていただくので、上下が分かれた服装でお越しください。

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経食道心臓エコー検査

専用の超音波プローブを胃カメラのように飲み込み、体内側から超音波で心臓の検査をします。

検査の方法
胃カメラと同様に喉に麻酔をかけ、必要に応じて薬で鎮静して検査をします。
検査は循環器医師が行います。

検査時間
60~90分程度

注意事項
検査前は飲食禁止です。
検査後も医師の指示があるまで飲食禁止です。
検査当日はご自身の運転での来院はお控えください。

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泌尿器エコー検査

腎臓、膀胱、前立腺の大きさや形、腫瘍の有無などを調べます。

検査の方法
おなかが見えるよう洋服をまくり上げていただき、エコーゼリーを塗って検査します。

検査時間
15分程度

注意事項
膀胱に尿が溜まった状態での検査となります。
そのため、検査前にトイレを我慢していただきます。尿が溜まり次第の検査となるので、溜まった感じになったら受付窓口にお声がけください。
検査時におなかを出していただくので、着脱しやすい衣服でお越しください。

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乳房エコー検査

両側の乳房、腋窩(わきの下)の状態を調べます。

検査の方法
両側乳房と腋窩(わきの下)にエコーゼリーを塗って検査します。

検査時間
15~20分程度

注意事項
食事制限はありません。
上下の分かれた、着脱しやすい服装でお越しください。

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頸動脈エコー検査

左右の頸部にある動脈の壁の厚さ、壁の状態、狭窄の有無などを調べます。

検査の方法
頸部にエコーゼリーを塗って検査します。

検査時間
20分程度

注意事項
食事制限はありません。
タートルネックやハイネックは避け、首の部分が開けた服装でお越しください。
ネックレスなども事前にお外しください。

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甲状腺エコー検査

首にある甲状腺という部分の大きさや形、腫瘍の有無などを調べます。

検査の方法
首周りにエコーゼリーを塗って検査します。

検査時間
15~20分程度

注意事項
食事制限はありません
タートルネックやハイネックは避け、首の部分が開けた服装でお越しください。
ネックレスなども事前にお外しください。

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腎動脈エコー検査

腎動脈の狭窄がないか検査します。
腎動脈の狭窄が原因で高血圧になることがあり、超音波で左右の腎動脈を検査します。

検査の方法
おなかが見えるよう洋服をまくり上げていただき、エコーゼリーを塗って検査します。

検査時間
30~40分程度

注意事項
午前予約の方は朝食を食べないでください。
午後予約の方は昼食を食べないでください。
少量のお水、お茶は飲んでいただいても大丈夫です。
お薬は通常通りお飲みください。
検査時におなかを出していただくので、ワンピースなどは避け、着脱しやすい衣服でお越しください。

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下肢深部静脈エコー検査

下肢深部静脈に血栓が無いか検査します。
手術前の肺塞栓予防のために行う場合もあります。

検査の方法
足の付け根から足首までエコーゼリーを塗って検査します。

検査時間
20~30分程度

注意事項
食事制限はありません。
検査時は素足で行うため、ズボンを脱いでいただきます。下着類は足の付け根が出るものにしてください。ズボン下やガードル等もすべて脱いでいただきますのでご了承下さい。

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下肢動脈エコー検査

下肢動脈に狭窄や閉塞が無いか検査します。

検査の方法
足の付け根から足の甲までエコーゼリーを塗って検査します。

検査時間
30~40分程度

注意事項
食事制限はありません。
検査時は素足で行うため、ズボン・靴下を脱いでいただきます。下着類は足の付け根が出るものにしてください。ズボン下やガードル等もすべて脱いでいただきますのでご了承下さい。

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シャント血流エコー検査

血液透析に使用するシャント血管に血栓・狭窄等無いか検査します。

検査の方法
上腕にエコーゼリーを塗って検査します。

検査時間
20~30分程度

注意事項
食事制限はありません。
上腕まで出せる服装でお越しください。

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表在エコー検査

皮膚にしこりや変色等がある部分に超音波をあて、腫瘤の有無や内部の形状、血流の評価などを検査します。

検査の方法
病変がある部分にエコーゼリーを塗って検査します。

検査時間
20~30分程度

注意事項
病変がある部分に直接ゼリーを塗って検査を行うので、検査する部位が出しやすい服装でお越しください。

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病理検査部門(西棟2階)

病理検査室では患者さんの体から採取された臓器・組織・細胞などから標本を作製し、顕微鏡下で観察して、癌などの様々な病気の診断を行っています。病理検査の結果により治療方針の決定や予後の推定が行われます。
業務は大きく組織診、細胞診、病理解剖に分けられます。

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組織診

内視鏡や手術などで採取された病変組織から標本を作製し、病理学的に診断を行う検査です。組織診断は病理医が行いますが、そのための標本作製は臨床検査技師が担当しています。組織診標本の基本となるヘマトキシリン・エオジン(HE)染色の他に、必要に応じて特殊染色や免疫染色を追加し、より詳細な検査を行っています。
また切除範囲や手術方式の決定のため、手術中に採取された組織から標本を作製し、20分程度で病理診断を行う迅速組織診断も行っています。

  • 大腸癌のHE染色全体像

  • 癌細胞(上側)、正常粘膜細胞(下側)

  • 肝臓のHE染色

  • 特殊染色(マッソン・トリクローム染色)

細胞診

患者さんの体から採取された細胞に癌などの異常細胞がないかを調べる検査です。

主な対象検体は、子宮頸部、子宮体部などの擦過検体、乳腺、甲状腺などを針で穿刺吸引した検体、喀痰、尿、体腔液などです。
組織診に比べ侵襲性の少ないことが特徴で、子宮頸がん検診や肺がん検診などで行われます。細胞検査士の資格を持つ臨床検査技師と細胞診専門医の資格を持つ病理医が担当しています。

細胞診標本例

  • 子宮頸部正常細胞

  • 癌細胞

病理解剖

亡くなった患者さんの診断や病態の解明のために、ご遺族の承諾を得て行います。
定期的に院内CPC(臨床病理検討会)を行い、研修医の教育や今後の医療のために役立てられます。

採血室

採血室では、採血・採尿、検便の受け取り、医療ごみの受け取り、自己血糖測定器の対応を行っています。受付時間:8:30~15:00(月曜日~金曜日、祝日を除く)

採血、採尿のある方

先生からお食事や服薬の指示等ありましたら、指示をお守りいただきご受診下さい。(検査や診療の予約票の記載内容もご確認下さい。)

採血室へお越しいただきましたら、まず緑の番号札をお取り下さい。 (8:00 から発券開始)

緑の番号札の順で受付いたしますので呼ばれるまで大切にお持ちください。

受付では、緑の番号札、診察券、受付票、本日の検査や診療の予約票をお出し下さい。

受付終了後、白い番号札をお渡しします。(採血がなく採尿のみの方は受付で採尿コップをお渡しします。)

白い番号札の順で採血へご案内します。緑の番号札と白い番号札の数字は異なる場合がございます。また、検査内容によっては順番が前後することがございます。 ご了承ください。

採血の順番が来ましたら、お手持ちの白い番号札の数字が表示されている採血台へお越しください、採血スタッフへ診察券と白い番号札をお渡し下さい。

「患者間違い防止」の為、 ご自身にお名前 (姓名)とお誕生日を言っていただいています。

スタッフにお伝えください

☆ 採血時に気分が悪くなったことがある方
☆ 消毒薬 (アルコールなど) や手袋(ラテックスなど) にアレルギーをお持ちの方
☆医師の指示で、採血を避けるように言われている箇所のある方 (血液透析中の方、 乳房切除術を受けたことがある方など)
☆ 血液をさらさらにする薬 (ワーファリン、プラビックスなど)を服用中の方
☆ その他、採血に関して不明な点、不安な点しびれや痛みを感じたらお知らせください
採血中に痛みやしびれが生じたらすぐにお知らせください。

採血後5分間以上、採血部位をもまずにしっかり押さえてください。しっかり押さえないと採血した部位から出血したり、採血部位が青くなる原因になります。
採血部位を押さえるのが困難な患者さんには、使い捨ての包帯を巻いて押さえる対応も行っています。使い捨ての包帯を巻いたまま他の検査や処置、診察へ行くことも出来ます。包帯を巻いた方は血が止まったか確認させていただきますので、採血後10分以上時間をおいてから再度採血室にお越しください。

採血に伴い起こりうる症状とご注意

採血は細心の注意を払って行います。 基本的に安全で、 合併症 (併発症)を起こすことは少なく、 軽症なものが多いですが、まれに次のような症状が起こることがあります。 その際は最善の処置を行います。

止血困難・皮下出血 ( 青あざ)

採血後に血が止まりにくかったり青あざができたりすることがあります。 十分に押さえて止血してください。特に血液をさらさらにする薬を飲んでいる方は、 長めに押さえてください。血が止まりにくい場合はお申し出ください。

アレルギー ・ 過敏症

採血時の消毒薬やスタッフの手袋 (ラテックス)などで赤くなったりかゆみが出たりする場合があります。アレルギーをお持ちの方はお申し出ください。

神経損傷

採血後も手指へ広がる痛み、しびれなどが続くことがあります。 約1万〜10万回の採血に1回程度起こるとされています。 神経と血管の位置は個人差が大きく、 神経にふれることを完全に防ぐことはできませんが、 大部分は治療をしなくとも数週間以内に症状はなくなるといわれています。痛み、しびれが続く場合はお申し出ください。

血管迷走神経反応

採血時や採血後に、 神経が興奮し急激に血圧が下がることによって、 めまい、気分不良、意識消失などが起きる場合があります。採血や注射によって気分の悪くなったことがある方はお申し出ください。
詳しい検査項目や結果の解釈などについては、担当医におたずねください。

検便を持参される方

受付時間内に採血室へ直接お持ちください。
提出の際、正しく便が採取出来ているか確認させていただきます。
容器をお渡しする際に説明のあった保存方法等をお守りいただき、容器にお名前や採便日を記入してお持ちください。

医療ごみの受け取り

インスリンの針や血糖測定のチップ・針は医療ごみとして病院で処分します。患者さんや医療者が針刺し事故を起こさないよう、フタ付きのビンや缶に入れてしっかり蓋をした状態で採血室スタッフへお渡し下さい。ビンや缶ごと処分しますのでご了承下さい。
消毒綿、プラスチックのフタ、針のついていない使い切った注射器は各自治体のごみの処分方法に従ってご自宅で処分して下さい。
針と一体型の注射器は医療ごみになります。フタをしっかりしてテープ等で止めて針部分が出ないようにして、透明な袋に入れて採血スタッフへお渡しください。

自己血糖測定器の対応(当院で自己血糖測定器を貸し出されている方に限ります)
採血室で自己血糖測定器の点検や不具合の対応等を行っています。測定器の不具合は機器に記載されているコールセンターでも対応を行っています。また、使用しなくなった測定器の返却も承っております。受付時間内に測定器を持って採血室へお越しください。

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チーム医療

多職種と連携し医療の質の向上に努めています。

  • 栄養サポートチーム(NST)
  • 糖尿病ケアチーム
  • 感染対策チーム(ICT)
  • 抗菌薬適正使用支援チーム(AST)

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クリニカルインディケーター

クリニカルインディケーターについて

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