潰瘍性大腸炎(炎症性腸疾患)

疾患概要

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に慢性的な炎症を起こす原因不明の腸炎です。
病変部位は直腸から連続性に、大腸全体に広がります。

原因・症状

原因は不明です。遺伝性の素因も関与しています。おもな症状は血便、下痢、腹痛、発熱です。

検査

血液検査で重症度を。診断には、大腸内視鏡検査を行います。

治療

急性増悪期の潰瘍性大腸炎の治療は、5-ASA製剤やステロイドホルモンなどの薬物療法が中心です。いったん落ち着き寛解期に入るとステロイド剤を徐々に減らし、5-ASA製剤による維持療法を行います。ステロイド難治性の場合には、免疫調整剤などが使用されることもあります。10年程前から生物学的製剤の使用が認められるようになり、難治性の潰瘍性大腸炎の場合でも寛解する例が多く見られるようになりました。それにより外科的治療(手術)症例が減少してきています。潰瘍性大腸炎の場合も、早期診断・早期治療が必要です。

対象の診療科