眼瞼けいれん

疾患概要

目がうまく開かなくなってしまう(開瞼失行)、まばたきをうまくできなくなってしまう病気です。脳内のまばたきをコントロールする神経回路の異常と考えられています。多くは両側性で、単に目が開きづらいというだけではなく、ドライアイのような症状(乾燥感)や、まぶしさ(羞明感)や、頻回にまばたきしてしまうなどの症状があり、患者本人にしかわからないつらさがあります。現在はまだ根治療法はなく、抗てんかん薬や漢方薬の内服を試みたりします。ボツリヌス毒素(商品名:ボトックス)を両側の眼輪筋を中心に直接注射する治療も効果的です。眼瞼のけいれんを減らし、目が開けやすくなります。ただし、効果は永続的ではなく、3から6カ月程度で効果が薄れてしまい、追加の注射が必要になります。

対象の診療科