総胆管結石・閉塞性黄疸

疾患概要

胆嚢と十二指腸をつなぐ管を総胆管といい、結石(胆石)が総胆管内に認められる場合を総胆管結石といいます。結石があると、胆管を閉塞し、胆汁の十二指腸への流れが障害されることにより症状が発症します。

原因・症状

主な症状としては、結石が胆汁の流れを阻害することで生じる黄疸、総胆管の閉塞による胆道内圧の上昇に伴う疼痛、胆管内に感染を合併し、発熱などを伴う胆管炎が合併することがあります。時に、十二指腸への出口(乳頭部)に嵌頓し、急性膵炎を合併することもあります(胆石膵炎)。

検査

血液検査。CT検査、MRI検査があります。侵襲的な検査として内視鏡検査(ERCP)があります。ERCPは検査のみで行う事は少なく、検査後、治療を行う事が大多数です。

治療

治療法は、内視鏡的に結石を取り除く治療が主体になっています。閉塞性黄疸が高度な場合や、重度の感染症を来している場合には一期的な採石術は行わずに、先ずは、早急な減黄治療(ドレナージ術)を行います。

対象の診療科