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腎臓は体の中の水分バランスを整えたり、体内で代謝分解された老廃物を尿と言う形で排泄する働きがあります。
その他にも、血液を作るホルモンを出したり、骨を丈夫にしたり、血圧を調整したりと様々な働きがあります。
腎臓は沈黙の臓器とも言われ、末期腎不全まで進行しないと、なかなかこれら不調による症状を自覚しません。
早い段階では自覚症状が無い為、なかなか受診に至らず発見されにくいので、定期的な健康診断による採血・採尿検査が大切になって来ます。
原因の多くは生活習慣病です。腎臓は血液から尿を作る臓器で血管の塊で出来ています。
心臓から出た血液は腎臓を巡り、細い糸くずの様に丸まった血管の塊(糸球体)で血液を濾過し尿を作り出しています。
長年の糖尿病、高血圧症を患っていると血管が固くなり動脈硬化を起こして来ます。
この血管の変化は腎臓の糸球体にも起こり、徐々に尿を作り出す機能が低下して来るのです。
また、長年一定量以上の蛋白尿が出続ける状態(IgA腎症など)が続いても糸球体機能が低下して来ます。
他に遺伝性疾患で徐々に腎機能が低下して来る病気もあります。
CT検査で腎臓の形を見ると腎臓の萎縮や変形の具合、尿路結石の有無、尿管や膀胱の状態が分かります。
尿検査にて蛋白尿の量を推定したり、血尿や異形細胞の有無を確認出来ます。
採血検査では腎機能が低下して来ますと本来尿中に排泄しなくてはならない尿毒素が蓄積していたり、ミネラルバランスの不具合が分かります。
更に、血液を作るホルモンの分泌が低下する事から貧血を起こして来ることが多いです。
採血で分かる代表的な尿毒素マーカーはCr(クレアチニン)、BUN(尿素窒素)でありミネラルバランスで気を付けなくてはならないのが血清K(カリウム)値です。
長年の生活習慣病により慢性腎臓病になりますと、治す・元に戻すと言う事は難しくどうしても進行して行く事になります。
治療の基本は、残った腎機能を大切にし、極力負担をかけない様にして今後の進行を出来るだけ緩やかにする事が目標となります。
まずは原因となる生活習慣の改善により糖尿病・血圧をしっかり管理する事が大切です。
腎臓病の食事の注意は糖尿病や高血圧症に比べ難しいので必要に応じ専門の栄養士から指導を行います。
腎臓に負担のある薬剤(特に解熱鎮痛剤:ロキソニン・ロキソプロフェン・ボルタレン等)の使用は控える必要があります。
その他、腎臓は脱水に弱いので過剰なサウナ浴、下痢、発熱、食思不振、熱中症などには注意が必要です。
末期腎不全となった場合、自分の腎機能だけでは体を維持出来ない為、透析の力を借りて過剰な尿毒素・水分を排泄して行く事になります。
透析方法には血液透析と腹膜透析がありますが、それぞれ長所と課題もあります。
どちらの治療法を選択するかは、身体状況や社会状況、生活環境・仕事などを鑑みて総合的に担当医と判断して行きます。
血液透析の場合は腕の血管の手術が、腹膜透析の場合はお腹に管を留置する手術が必要になります。
透析以外では特に若い方を中心に腎移植と言う選択肢があります。一度透析になっても移植する事で離脱する事も可能です。
希望される患者様には、腎移植を施行している施設へ紹介をしておりますので担当医師へご相談下さい。
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