萎縮性胃炎(慢性胃炎)

疾患概要

萎縮性胃炎にはヘリコバクター・ピロリ菌の感染が関与しています。
ピロリ菌は幼少時に口から感染します。学童期以降は菌が胃内に入っても感染は起こさなくなります。ピロリ菌は萎縮性胃炎の原因になりますが、その他に、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃癌、MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、等の疾患を引き起こします。

原因・症状

慢性胃炎は無症状です。

検査

血液検査(IgG抗体)、尿素呼気テスト(試薬を飲んで吐く息を集める検査)、便中ピロリ菌抗原検査、等です。胃粘膜培養法、萎縮性胃炎の診断、潰瘍や癌などの診断、には内視鏡検査が必要です。

治療

ピロリ菌の除菌には内服薬(1週間の内服)が必要です。一度除菌されれば、再発は殆どありません。除菌することにより、胃・十二指腸潰瘍、胃癌、の予防になります。

対象の診療科